【本日のお悩み】
○毎日忘れ物してる
○大事なものを忘れてくる
○忘れ物が多い子どもの対処法を知りたい
お悩み解消ヒント:大人と子ども、それぞれができることを
子どもと言えば忘れ物と言っても過言ではありません。が、毎日のように何かしら忘れ物をしていたり、大事なものだから忘れないようにと何度言っても忘れてしまうと、こちらも疲弊してしまいますよね。
忘れ物が毎日だと「いい加減にして!」と怒りたくなる気持ちもわかります。
私も仕事で、毎回宿題を学校に置いてくる子に「いい加減に持ってこんかい!宿題せんかい!」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえています。(たまにポロっと言ってしまうこともありますが……)
でも、怒ったところで忘れ物が手元に現れるわけではありません。怒って忘れ物をしなくなるなら、こんなに悩みませんから。
理想は、子どもができること・大人ができることを見つけて、そこに視点を向けられるようになるといいですね。
具体的な方法:できることをしたら、干渉しない
忘れ物については、2つの段階に分かれます。忘れ物をしないようにするフェーズと、忘れ物をしたあとのフェーズです。
それぞれのフェーズについて、詳しく見ていきましょう。
◆忘れ物をしないようにするフェーズ◆
ここでは忘れ物を事前に防ぐための作戦を実行します。このフェーズで最も重要なのは、子ども本人が主体となって取り組むこと。大人がやってしまうと、子どもは「忘れ物をしたのは大人が準備してくれなかったから」と思い、忘れ物への意識が薄れてしまいます。
チェックリストを作る
いつ・何を・どこに持っていくのか、子どもと会話しながらチェックリストを作成します。
チェックリストの作成は大人が行っても大丈夫ですが、リストの内容は子どもが考えるようにしてください。これは子どもに「この日はこれが必要」と、意識を向けてもらうためです。
チェックリストをわかりやすい場所に提示する
子どもが毎日目にする場所に、作成したチェックリストを提示しましょう。最初はリストを見ることすら忘れているかもしれませんが、子どもが内容を決めていること・すぐ見える場所にあることで、徐々に見るようになっていくはずです。
子どものルーティンの中に、チェックリスト確認が入るようになったら大成功と言えるでしょう。
余裕を持って準備する
普段忘れ物をしない人でも、朝のバタバタした時間に準備すると忘れ物をしてしまいます。
翌日の学校準備などは、前日に行うようにするといいですね。事前準備が子どものルーティンになるまでは、大人が横について見守ってあげてください。
チェックリストからの漏れがないように「リストの上から順番に準備していこう」「床に全部並べてチェックしてから、最後ランドセルに入れよう」など、子どもが取り組みやすい方法を模索しながら準備を見守ってください。
くれぐれも、大人が全部準備するようなことはしないように!
普段から物の場所を決めておく
物が散らかっていると、いざ用意するときに何がどこにあるかわかりません。
おおざっぱで構いませんので「教科書は全部ここに入れておく」「体操服は靴下と一緒の場所に入れておく」など、子どもが分かりやすく把握しやすい場所を決めておきましょう。
「とりあえずここを見たらこれがある」と子どもが理解するようになれば、準備も効率よく進めることができます。
◆忘れ物をしたあとのフェーズ◆
ここでは忘れ物をしたあと・忘れ物に気づいたあとの行動について解説します。入念に準備したのに忘れ物をされると怒りたくなる気持ちもわかりますが、その感情は一旦飲み込んでいただいて……。
忘れ物に気づいても、届けない
例えば子供が、今日学校で必要なプリントを忘れて登校していたとします。ぽつんと机に置かれたプリントを見て、思わず学校に届けたくなる気持ちもわかります。が、その気持ちはぐっとこらえてください。
「忘れ物をしたら自分が困る」という体験を重ねることで、子どもは自身の忘れ物に意識を向けるようになります。逆に忘れ物を届けていると「忘れても大人が持ってきてくれる」「忘れ物をしてもどうにかなる」と考えるようになってしまい、忘れ物を改善することは難しくなってしまうでしょう。
子どもの自立を促すためにも、忘れ物を届けることは極力やめておきましょう。
忘れたことを責めない
「あれだけ準備したのに!忘れないようにって言ったのに!」と怒るのは、深呼吸して心の中に留めておきます。
まずは「自分で準備がんばれたね」と、子どもができたことに目を向けて、褒めましょう。
できたことを褒めることで、子どもは「これができた」と自信が持てます。その自信が、次の行動にチャレンジする原動力になっていきます。大人にとっては「これぐらいできて当たり前」ということでも、子どもにとっては大きな一歩である可能性があるんです。
お役立ちグッズ紹介
忘れ物チェッカーは視覚的でわかりやすく、手軽に忘れ物予防に役立ちます。ランドセルにつけられるタイプもあるので、活用してみてくださいね。
さいごに
「忘れ物が多いのは特性だから」「何度怒っても忘れ物がなくならないから諦めた」そんな方にこそ、今回の内容を役立てていただければと思います。
子どもが今できることに目を向けて、次のステップに向かうための自信をつけてもらいましょう。
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