【本日のお悩み】
○子どもと接する仕事をしているが、子どもとの会話が盛り上がらない
○子どもの話が理解できない
○どうやって子どもの話を聞けばいいかわからない
お悩み解消ヒント:子どもが「聞いてもらえた」と思える姿勢を心がける
大人との会話と違い、子どもとの会話はかなり特殊です。
子どもは言葉のキャッチボールが上手ではないことに加えて、語彙も少なく、さらに自分が見えた世界で話を進めていきます。
例えば、テーブルに置いていたコップを飼い猫が倒して、床に水がこぼれたという場面。
大人であれば「うちの猫がテーブルのコップ倒しちゃって、床が水浸しになって大変だったんだ」と伝えることができます。
が、子どもの場合は「みーちゃんがね、ちょいちょいして海ができたの。海はきらきらしてきれいでしょ」というように、ともすれば夢やゲームの話かと勘違いするような内容になってしまいます。
でも子ども本人にとっては、
・飼い猫はみーちゃんという名前
・猫が手を招く様子は普段からちょいちょいと呼んでいる
・床に広がった水は海みたいだった
・照明が水に映ってきらきらしてるように見えた
こういった内容を伝えたかったのかもしれません。
子どもが独自の世界観で話しているわけですから、真正面から話を聞こうとしても、完全に理解するのは難しいかもしれません。
さて、理解できない話を聞くコツはあるのでしょうか。
具体的な方法:子どもの話を繰り返して、話を聞いていることをアピール
大人もそうですが、子どもは自分の話を聞いてくれる相手に話をしたいものです。
そのため、まずはこちらが「あなたの話を聞いていますよ」アピールする必要があります。
そのアピール方法のひとつが【話のキーワードもしくは話のオチを復唱する】です。
話の内容を理解できなくても、復唱してください。
例えばさっきの例でいくと「みーちゃんがちょいちょいしたんだ(キーワード)」「なるほど、海ができたんだね(オチ)」
また、子どもが「きれいだった」と言っていることから、水浸しの床を好意的に見ていることがうかがえます。子どもの感情が読み取れるときは「きれいな海が見れて嬉しかったね」と、子どもの感情を代弁するのも効果的です。
感情を言語化することで、子どもは「あのときは嬉しかったんだ」と、自分の感情を認識する練習もできるんです。
ここで要注意。
大人が「海ができたって何?海が作れるわけないでしょ」「みーちゃんって誰?誰にでもわかりやすいように説明して」などと、子どもの話を聞かずに頭から否定してしまうと、子どもはもう話したくなくなってしまいます。
また、子どもが「今日お外でこけたけど泣かなかった」と話した際に、大人が「自分も昨日包丁で指切ってさ。かなり血が出て焦ったわ~。見て、まだ傷が残ってる」と、子どもの話から自分(大人)の話に持っていくこともやめてください。会話泥棒ですし、これは大人同士でも印象が悪くなります。
話の内容を復唱したり、感情を言い換える手法は【傾聴】と呼ばれるカウンセリング手法のひとつです。
傾聴は心理学の領域でよく聞かれる言葉ではありますが、日常から営業・接客まで幅広く使える手法なので、一度意識してみるのもいいかもしれません。
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傾聴についての本はいくつも出ているので、色々読んで知識を深めていくといいでしょう。
さいごに
子どもと話をするときは、子どもが求めない限り聞き手に徹すること。
基本はこの姿勢を忘れないでください。
子どもはおしゃべりしたいんです。覚えたての言葉を間違えて使うこともあるでしょう。そういったときは、子どもが話し終えてから訂正してあげてください。
よほどのことでない限り、子どもの話を遮るのはやめておきましょう。
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