【本日のお悩み】
○CAPプログラムって何?
○子どもに「自分を守る力」を身につけさせたい
○子どもと関わるうえで、何が大事か知りたい
子どもを取り巻く現実
ある日、子どもがこんなことを言いました。
「知らない人に声をかけられて、なんだか怖かった」
学校の行き帰り、公園、習いごとの行き帰り——。子どもたちが1人で行動する時間は意外と多いもの。私たち大人が四六時中そばにいて守ってあげられるわけではありません。
そんなとき、子ども自身が「自分を守る力」を身につけていることが何よりの防御になります。
その力を育てるのが「CAPプログラム」です。
CAPプログラムとは?
CAP(Child Assault Prevention)プログラムは、「子どもへの暴力防止」を目的とした予防教育プログラムです。
アメリカで1978年に始まり、日本では1995年からNPO団体などを通じて広まっています。
CAPが子どもに伝えるのはたった3つのこと:
- 安心して生きる権利(Safe)
- 自信をもって生きる権利(Strong)
- 自由に生きる権利(Free)
この「3つの権利」は、どんな子どもにも与えられるべき基本的人権。子どもたちはこの権利を学び、「いや」と言っていいこと、「助けを求めていいこと」を知ります。
3. CAPはどんなことをするの?
CAPはワークショップ形式で実施され、以下のような流れで進みます。
🧑🏫 スタッフ向けワークショップ
教職員・保育士・施設スタッフなどが対象。CAPの目的を理解し、子どもにどう関わるかを学びます。
👨👩👧 保護者向けワークショップ
「見守る側」として、家庭での関わりや子どもへの支援の仕方を学びます。
🧒 子ども向けワークショップ
ロールプレイや寸劇を交えながら、
- いやなことに「NO」と言う
- 信頼できる大人に相談する
- 危険を感じたときの行動を考える
といった「自分を守る力」を育てます。
子どもを信じるという支援
CAPは、ただ「怖いから気をつけようね」と言うのではなく、「君は大切な存在。自分を守る力があるよ」と信じる教育です。
子ども自身が「自分の体は自分のもの」「嫌なことは嫌って言っていい」と思えることが、性被害やいじめの未然防止につながります。
親として、今日からできること
CAPに参加することで、私たち大人自身も「守る」から「支える」へ意識が変わります。
とはいえ、今日からでもできる小さな行動もたくさんあります:
- 「嫌なことは嫌って言っていいよ」と日常的に伝える
- 「どうしたの?」ではなく「嫌だったね」と感情に寄り添う
- 信頼できる大人を、家庭外にも見つけておく
子どもを守る力を育てるには、まず大人が「味方である」と信じてもらうことから始まります。
▼ CAPを実施している団体やワークショップ
地域によっては学校や保育園で導入されている場合もあります。NPO法人「CAPセンター・JAPAN」のホームページ( https://cap-j.net/ )や、お住まいの自治体の教育支援課などに問い合わせてみてください。
お役立ちグッズ紹介
↓CAPと一緒に、家庭での安心を補強するアイテムとして、GPSの導入もおすすめです。
ボイスメッセージが送れるので、相互で音声の連絡・確認ができます。
さいごに
CAPは「大人が子どもを守る」のではなく、「子どもが自分で自分を守る力を育てる」プログラム。
親として、その成長を信じて支えることが、最大のサポートです。
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