【本日のお悩み】
○子どもに何度も同じことを言ってるのに、聞かない
○話は聞くけど、内容が理解できてないみたい
○子どもに効果的な指示の方法を知りたい
「何度言っても伝わらない…」は“聞いていない”からじゃない?
「何回言えばわかるの!」という言葉は、子どもと接したことがある人なら、一度は言ったことがある言葉だと思います。(私も何度言ったかわかりません。)
実はこれ、実験した人がいて、結果は532回という数字が出ています。人は、同じことを532回言えば、理解できるようになるということですね。
……いや、532回!!!
さすがに同じことを532回も言いたくないですし、子どもも聞きたくないと思います。
そもそも子どもは、「聞いていない」のではなく、“聞いただけでは理解できない”だけかもしれません。
子どもはまだ、耳で聞いた情報を頭の中で整理して行動に移すのが難しい時期。それに人間は視覚から得る情報が圧倒的に多い生き物です。
そんなときこそ、「視覚」に頼ってみましょう。
🎨視覚に訴える!具体的な提示方法3選
① イラストでスケジュールを「見える化」
✅ 例:朝の準備チェックリスト
「おきる→トイレ→顔を洗う→ごはん→着替え→歯みがき」を絵カードで順番に並べる。
👉 声かけだけより、自分で確認して進める力が育ちます。可能であれば、子どもと一緒に内容や順番を考えてもいいですね。
② 写真で「やってほしい状態」を伝える
✅ 例:片付けられたおもちゃの写真を見せて「こんなふうにしてね」と伝える。
👉 “どうすればいいか”が具体的にイメージできることで、行動に移しやすくなります。写真どおりに片づければいいので、子どもにとっては片づけがしやすくなるメリットもあるんです。
③ 色やマークを使ってルールを明確にする
✅ 例:
・机に「赤いテープ」で“ここから先はおもちゃを置かない”ラインをつける
・トイレの手順をイラストで壁に貼る
・保育園バッグの中に、入れるものの「絵ラベル」を貼る
👉 視覚情報は言葉よりもパッと伝わるので、子どもにもわかりやすい!
🧠視覚提示は、子どもの“脳の発達”にも合っている
脳科学的にも、子どものうちは視覚優位な傾向があります。
また、自閉スペクトラム症(ASD)や発達特性のある子どもたちは特に、「耳で聞くより目で見て理解する」方が得意な傾向があります。
でも、これは特性のある子に限った話ではありません。
すべての子どもにとって、「視覚的にわかりやすい環境」は行動の安定や自信につながるのです。
お役立ちグッズ紹介
↓生活で役立つ絵カードのセット。
切り取る手間は必要ですが、いちから作る必要がないため、使い勝手は非常に良いです。家庭で使える内容が多いため、お試しで絵カードの導入を検討している方にオススメです。
↓子どもの自立を促すボード。
準備物や朝の支度などが、目で見てわかりやすい内容になっています。完了した内容は、マグネットを裏返して「できた」の表示になるため、子どもも達成感を味わえます。デザイン性も高くて◎。
✍さいごに:伝わらないときは、“見える工夫”を
「言ったのにやらない」は、子どもが悪いわけではありません。
むしろ、伝え方の工夫でスムーズに進むことがたくさんあります。
子どもに何かしてほしいときは、
📌 イラスト・写真・色・マーク・文字などを使って「見える化」
📌 声かけだけで伝わらないときは、視覚をサポートとして取り入れる
見える工夫は、子どもとのやりとりがぐっとラクになる秘訣です😊
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