【本日のお悩み】
○子どもの特性のことを、何度学校に言っても伝わらない
○親・保護者だからがんばってきたけど、もう限界
○「とりあえず様子見で」と言われて支援が進まない
お悩み解消ヒント:目で見てわかりにくいために、難しい
一見すれば周りの子どもたちと何も変わらないように見えてしまう「グレーゾーン」。
グレーゾーンの子どもはキャパオーバーになるまでがんばってしまうため、指導者側からすると「少し個性的な子かな」程度で終わってしまう場合もあります。
もちろん、これは指導者側の知識と経験不足であることは否めないのですが、制度上の壁があることも事実です。
だからといって、親・保護者がひとりで抱えればいいかというと、全くそんなことはありません。
実は、行政や福祉の現場には、頼れる相談窓口や支援サービスがたくさんあるのです。
具体的な方法:便利だけど複雑で入口がわかりにくい福祉
福祉の支援制度は、仕組みが複雑で入り口がわかりにくいのが難点。
でも、大丈夫。今回は「まずはここから相談できる」行政・福祉の窓口をわかりやすく一覧でご紹介します。(お住まいの地域によって、制度や内容が異なる場合があります。)
【1】子ども家庭支援センター/家庭児童相談室
▶どんなところ?
地域の子育て家庭をサポートする公的な窓口です。
発達に関する相談だけでなく、しつけ、親子関係、家庭内のストレスなども幅広く対応してくれます。
▶特徴
・保健師・心理士・ソーシャルワーカーが在籍
・匿名・無料で相談可能
・必要に応じて専門機関(療育、医療など)へつなぐことも
▶相談例
・子どもが学校でトラブルばかり。家庭でどう接したらいい?
・学校に配慮を求めたいが、どう動けばいいか分からない
【2】相談支援事業所
▶ どんなところ?
障害福祉サービスを利用するために必要な「計画相談支援」を行う場所です。
特性のある子が、放課後等デイサービスや児童発達支援などを利用する場合、ここが入り口になります。
▶特徴
・子どもに合った支援計画を立ててくれる
・福祉サービスの手続きや関係機関との調整を代行
・利用には「受給者証」の取得が必要(申請サポートもしてくれる)
▶相談例
・放課後等デイを使いたいが、どこにどう相談すればいいか分からない
・親として、どんな支援が受けられるのか知りたい
【3】発達支援センター/児童発達支援センター
▶どんなところ?
発達が気になる子ども(主に未就学児)への療育や支援を行う、地域の専門機関です。
▶特徴
・作業療法士、言語聴覚士、保育士など専門スタッフが在籍
・日常生活のトレーニングや親子支援プログラムを実施
・医療的な支援や診断連携も可能な場合がある
▶相談例
・幼稚園で指摘を受けたが、どう対応すべきか分からない
・専門的なアセスメントや訓練を受けさせたい
【4】自治体の福祉課・障害福祉窓口
▶どんなところ?
市区町村役場にある窓口で、障害者手帳・療育手帳・受給者証の申請や、福祉制度全般の案内をしています。
▶特徴
・手続き関係はこちらからスタート
・各支援機関に繋げるための「入口」の役割
・利用可能な制度(手当・サービス)を教えてくれる
▶相談例
・受給者証の申請をしたい
・どのサービスが子どもに合うか、一覧で説明してほしい
お役立ちリンク
↓全国の各種福祉サービスが検索できます。子どもから大人まで。
障害福祉サービス等情報検索ウェブサイト
さいごに
「学校がわかってくれない」——その苦しさに、1人で立ち向かう必要はありません。
地域には、あなたの味方になってくれる支援者が必ずいます。
遠慮せずに、まずは身近な相談窓口に一歩踏み出してみてください。あなたのその行動が、きっとお子さんの未来を明るくするはずです。
「頼る力」は、子どもを守る力でもあります。
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